美しい暮らし    作:六鬼頭円陣

夢…夢だからこそ、それは幸福なこと…目覚めた後のむなしさに耐えられるのなら
ば…

現実…現実だからこそ、それは許されない行為…しかし、その禁忌の先を覚悟すれ
ば…

 そのデスクトップパソコンからUSBケーブルによって繋がっているヘッドギアと
ボクシンググローブのような装置は、一流料亭を思わせる和風の部屋に似合わない存
在だった。
だが、この部屋の主である『村雨紫苑』にしてみれば、この装置こそ現実では許され
ない行為を許してくれる夢のような装置だった。
実際、これは自分の思い通りの『夢』を見るための装置なのだ。
今夜も彼女は自分の素直な心を開放するため、その装置を装着して眠りについた。

「お姉さま…まあ、なんていやらしいメス豚なんでしょう…」
彼女の望む世界で彼女はブラックレザーの拘束具によって体の自由を、ボールギャグ
によって発声の自由を奪われていた。
紫苑は大きく足を開き、和式の便所で用を足す時と同じ、しゃがんだ姿に固定されて
いる。全裸で、そして股間にそそり立つ包茎ペニスから、その下のワレメからダラダ
ラと体液を垂れ流しながら。
そう、彼女の望み、それは双子の妹『村雨桜』とセックスすることだった。
しかも、自分は男の様にペニスを存在させ、硬くなったそれを妹に苛められる事…
「お姉さまの、皮付きおちんぽ…いやらしく勃起してますわ」
気の強そうな顔つきから、彼女は他虐趣味な少女と思われがちだが、その本質は言葉
責めに快楽を感じる自虐趣味で淫乱なメス豚であった。
「いやらしい、変態のお姉さま…おちんぽから、白いのを出したいんでしょう…私の
指で イカせてほしいんでしょう…」
大人しい彼女らしからぬ言動。それは紫苑が創った妄想の産物である。その妄想の言
葉に紫苑は目を伏せ、ゆっくりと、震えながら、ボールギャグの隙間からヨダレを垂
れ流しながら、こくりと頷いた。
快感だった。
そうやって無様な姿で妹に服従する事が彼女にとって、言いようのない快感だった。
「しかたありませんわね…汚らしい包茎雌チンポをイカせてさしあげますわ…」
桜は姉の股間へと手を伸ばす。熱く、堅い肉の欲望を握り、シゴキ始める。
ゆっくりと親指と人差し指の輪で亀頭全体を擦るように…
中指、薬指で他の部分を包み込み、
徐々に早く、
包皮をめくるように、
先から流れる先走り汁を飛ばしながら、
妹は姉のペニスをシゴキたてた。
「う、うぐぅっ!」
紫苑は白濁液を勢いよく、桜の顔に吐き出した。
「汚らわしい…おちんぽ汁を私に…」
桜は頬を流れる姉の精液を舌で舐め取ると、唾と共に紫苑の顔へと吐いた。眉間のあ
たりから、どろりと流れる唾液交じりの精液は鼻筋で2つの流れになり、顎へと流れ
落ちた。
「そのお化粧、お姉さまにお似合いですわ」
桜は笑む。冷酷に姉を嘲笑する。しかし、そうやって蔑まされる行為に悦楽を感じる
紫苑は射精したばかりだというのに、ペニスを勃起させたままだった。
「次は…」
唾液が滴るボールギャグを外してやると、桜は右足を姉の肩に掛け、自分のワレメを
指で左右に開いた。
「喉がお渇きでしょ、お姉さま…」
彼女はぶるっと震えると、尿を紫苑の顔に迸らせた。
紫苑は舌を伸ばし、それを口内に受け入れる。口内に入らなかった尿は彼女の顔に、
胸に流れ落ちる。
「ふぅ…」
妹の排泄行為が終わり、足が肩から下ろされる。
「た、大変、美味しゅうございました…」
姉の言葉に、桜はにこりと優しく笑む。
「お姉さま、私のお小水、零してらっしゃる…」
彼女は紫苑のピアッシングされている乳首を抓りあげた。
「ひっ!いぎっ!」
「もったいない事をなさったのですから…当然の罰ですわ…」
桜は優しげな口元に、残虐な笑みを浮かべる。彼女は姉を引き倒す。受身が取れない
紫苑は顔を強かに打った。
「お姉さま…可愛いですわよ…」
桜は姉の形の良いヒップラインでなく、無様に晒された菊門を見ながら言った。ヒク
ヒクと蠢く彼女の肛門は何かを求めている様にも見える。
妹はそのくすんだ色の穴に人差し指を挿入した。
「ひうっ!」
桜は指を深く深く、捻り込むように突き刺す。
「はぐぅ〜…くああ…」
そして、ゆっくりと引き抜き、また挿入する。
「お姉さま…お尻の穴で感じてらっしゃるのね」
紫苑の下半身は否定不可能を教えている。そう、剥けきったペニスはさらに硬度を増
して、八切れそうなほどそそり立ち、ワレメはぱっくりと開き、その奥からドロドロ
と淫液を垂れ流している。
桜は姉の腸壁を指を曲げたり伸ばして、時には指を曲げたまま回転させ愛撫する。
直腸内を抉られるような気持ち悪さ。だが、それは同時に言いようのない快感だっ
た。
「おしりをふって、よろこんでらっしゃる…本当に淫乱…」
妹は姉の肛門に容赦のない責めを加える。紫苑の体はその責めに反応し、身を捩らせ
る。
「いやらしい、メス豚のお姉さま…さあ、おしりで、おイキなさい!」
桜は罵りながら、中指も挿入する。そして、器用に指を交互に出し入れする。
「うぐ!いぎ!」
紫苑は言葉が出ない。ただ、涙を流しながら快楽を貪り続ける。
「あひっ!ひぃ!ふ、わあああああああ!」
紫苑は射精した。その床に放たれる精液の量は最初の射精の何倍もの量だった。
「うふふ…お姉さまったら、まだ射精なさってる…」
肛門から指を抜いた桜は、ビクビクと白濁液を噴出する姉のペニスを愛しそうにみつ
める。
意識を失いそうになるほどの射精に、紫苑は荒い息をしながら呆としていた。
射精が終わり、ペニスが力無く項垂れると桜は姉の拘束を解く。紫苑は床に溜まった
精液の上に倒れ込むように体をのばす。彼女の乳房や腹が精液まみれになる。
そんな姉を妹は足でひっくり返す。
「豚おちんぽ…ふにゃふにゃ…うふ…」
桜は半ば放心した紫苑の顔を跨ぎ、そのまま腰を下ろす。
「お姉さま…私のワレメをお舐めなさいな…」
「あ…が…」
姉は妹に命令されるがまま舌を伸ばし、彼女のワレメを舐め始めた。
「お姉さま、お上手ですわよ…」
紫苑にその声は届いていない。彼女は一心不乱にご奉仕していた。更なる快楽を与え
てもらえるように、蜜を流すワレメに舌を這わせていた。
「あら…」
桜は後ろを向き、紫苑のペニスが勃起していくのを見た。
「もう、勃起なさってる…変態ですわね…」
「わ、私は変態のメス豚です…だから、だから、もっと気持ちよくしてください」
彼女は妹に屈服している。そう、今の彼女は快感のためなら、どんな屈辱的な行為を
も受け入れられる。それどころか、次の命令を期待している。
「じゃあ、お姉さま…こちらも…」
桜は腰を少し動かす。
紫苑の舌は妹のスミレ色の肛門に触れる。
「一生懸命、ご奉仕なされば…SEXしてさしあげますわ…」
SEX!その言葉は姉にとって、どれだけ待ちわびた言葉だろうか!
紫苑は妹の肛門の皺の一つ一つを舌で綺麗にするように舐める。それと同時に自分の
ペニスがさらに硬くなってくるのが分かる。
息を弾ませながら妹は姉を罵る。
淫乱
変態
恥知らず
メス豚
様々な言葉で姉を辱める。
それを紫苑は否定しない。むしろ、快楽のために肯定する。
そう、私は淫乱で、変態で、恥知らずな、メス豚であると!
桜の華奢な体が痙攣のように軽く震えた。絶頂に達したのだ。
姉に肛門を舐めさせて、イッたのだ。
紫苑は桜の淫液に顔を汚されて、悦んでいた。
これで桜は御褒美に、もっと快楽を自分に与えてくれると…
「お姉さま…がんばりましたね…」
桜は汗ばんだ体で立ち上がった。
「で、お姉さま…何をしてほしいのです?」
言葉を紡ぎながら彼女は自分の唇を舐める。姉を見る視線は完全に見下したものだっ
た。「あ…ああ…私のいやらしい、メス豚包茎おちんぽを…桜の…」
妹の眉間に少し皺がよる。それを見て、姉は訂正する。
「桜様のおまんこに入れてください…」
腰から背筋を通って体全体に、電気が走ったような、鳥肌が立つようなゾクゾクする
快感。「だめです…」
桜は即座に拒否した。
「1回、言い直したでしょう…だから、私のおまんこはダメ…」
紫苑は悲しそうな、情けない、そう普段は決して見せない顔を見せる。
「お姉さま、嘆かないで…お姉さまのような淫乱なメス豚にピッタリな所で」
桜は言いながら、今度は姉の腰の辺りを跨いでしゃがむ。
「私のおしりで、愛してさしあげますわ…」
「あ…あ…さ、桜様…お願いします…」
紫苑は口元に凶人のような笑みを浮かべる。愛しい妹の肉壁で愛されるのなら、膣で
も肛門でも、どちらでも良かった。
桜は姉のペニスを指で支え、自分の肛門にあてがった。
「う…ぐ…」
逆方向から肛門が押し広げられる、気持ち悪い感覚。
だが、それは紫苑と同様に一種の快感。
桜の肛門は紫苑のペニスを飲み込んでいく。
「お姉さまのメス豚包茎おちんぽ、私のおしりの一番深い所に届いていますわ」
ぴったりと下半身がくっつく。そして、屈伸運動のように足を伸ばす。
その繰り返し。
「はひ、はひ、はひいいいぃぃぃぃぃ!」
腸壁にペニス全体がが扱かれる、妹にペニスを犯されている、という禁忌を破る快感
に紫苑の正常な神経はショート寸前だった。
「あ、イク!イキます!出ます!」
妹の腸内がいっぱいになるほどの射精。
紫苑は一息吐くが、それで終わりではない。
桜は肛門を器用に締め付け、注挿運動を続ける。
紫苑のペニスはまた勃起する。
「お姉さまの品のないブタおちんぽ、また勃起なさいましたわ」
嘲笑に侮蔑を混ぜた目で妹は姉を見る。
その姉は次々と襲い来る快楽の波に翻弄されている涎と涙にまみれた顔を、妹に見せ
ている。
「もっと、もっと、私のメス豚おちんぽから、射精させてください!」
「何度でも、何度でも、私の中に、穢らわしい、おちんぽ汁を出しなさい!」
二人はお互いの流した体液にまみれながら、快感を与え、受け入れていた。
禁忌も、
常識も、
倫理も、
全てがなくなり、
心の中が空っぽになるほど…
「お姉さま…満足…でしたわ…」
桜はそう言うと、肛門から姉のペニスを抜く。腸液と精液だらけの肉棒は全ての力を
出し切ったかのように脱力していた。
「お姉さま…」
妹はまた、自分の肉棒と同じように、ぐったりしている姉の顔の上にしゃがみ込む。
桜の肛門から紫苑の出した白濁液が流れ出す。
「お姉さまが出したもの…お舐めなさいな…」
虚ろな目で、放心しているかの様な紫苑はロボットが命令に逆らえないのと同じく、
妹の肛門から流れ落ちる腸液交じりの精液を、舌を伸ばし躊躇なく舐める。
「汚らわしい、ブタには丁度、良いエサですこと…」
紫苑の耳は妹の蔑みの言葉を聞いている。ただ、聞いているだけ。彼女は自分が何を
しているのか理解していない。
「さあ、ブタ!私はもっと、満足したいの…だから、御奉仕を続けなさい…」
紫苑はそんな言葉を聴きながら、意識を混濁させたまま、目の前を暗くした…


 紫苑は自室で目覚め、ヘッドギアを外した。
「ふう…」
汗が彼女の輪郭をなぞるように流れる。グローブを外しながら、彼女は自己嫌悪して
いた。「最低ね…」
彼女は時計を見る。アナログな外見に最新鋭の技術を詰め込んだ壁掛け時計は、午前
2時を示していた。
紫苑は汗を流すため、浴場へと向かう。
湯で自分の最低な感情が流れてしまえば良いのにと思う。
だが、彼女はそれができなくなっている。
白い寝巻きを脱ぎ、鏡に自分の裸身を映す。
そう、この夢を見始めて、すでに3ヶ月。彼女は自分の体に異変が起こっているのに
気が付いていた。
心が体に及ぼす影響。
ボディビルダーが逞しい自分を想像するように、
格闘技の達人が相手の動きを想像するように、
病は気からの言葉通り、
彼女の股間にはペニスが生えてしまっていた。正確にはクリトリスが変形したものだ
が、それはどう見ても男性器だった。
「…桜…様…」
紫苑は鏡に映った自分の唇にキスをする。ペニスはすでに勃起している。
「あ、はあ…」
彼女は自分のペニスを激しく扱き始める。
今、自分のペニスを扱いているのは妹の指だ。そう、想像しながら、彼女は一心に自
分の肉棒をしごきたてた。
「はあう!」
紫苑は鏡に精液をぶちまけた。ぶるぶると快感に震える。
彼女は悦楽に歪んだ顔を鏡に付けたまま、その場にへたり込む。
鏡を流れる精液が自分の頬を汚す。だが、紫苑は鏡に付着している精液を、舌を伸ば
して舐める。
夢の中で妹の肛門から流れる精液を舐めたのを、思い出しながら。
彼女は夢で良いことを
現実で行おうと…行わなければならないと思っている。
その禁忌の先にあるのが、何でも良いと彼女は思い始めている。
「…桜様…」
彼女はうっとりとした表情で、再び自分のペニスを扱き始めた。
扉の影で隠れ見ている、汗まみれの妹の姿には気づかずに…

                                     
END
<残暑お見舞いSS>
六鬼頭円陣様より、2002年夏、残暑お見舞いCGを頂戴しました!
元ネタは『セラフィム○ール』の『村雨紫苑・桜』姉妹。
淫靡なムードタップリの作品になっておりますっ♪
あにゃるっ! あにゃる攻め〜!!
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